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展示会

『ぐるぐる』絵本原画展 11/19(土)〜27(日) GARB DOMINGO

11.11.16 琉球新報 

11.11.24琉球新報 展評

11.12.7琉球新報 月評

展示会

『ぐるぐる』絵本原画展

この度沖縄県内在住のアーティスト、喜屋武千恵(日本画)、組 久美(書文)、山城 芽(現代アート)のコラボレーションによる『ぐるぐる』という絵本が産まれ、その原画展をGARB DOMINGO(ガーブドミンゴ)の企画展として開催することとなりました。

次世代に「つなげる」意識でジャンルの違う三人が作った絵本『ぐるぐる』。これを創るきっかけとなったのが3/11に起こった東日本大震災だといいます。自然の前に無力である人間が、奇跡のような生命力をみせ立ち上がろうとする姿、そして自然と人間が連鎖して作り上げられたこの世界に、深い畏敬の念をこめて、次の世代へ残していくために、それぞれの想いが絵本『ぐるぐる』として産声をあげました。
是非、足をお運びになりご覧頂ければ幸いです。


『ぐるぐる』絵本原画展

喜屋武 千恵(日本画)、組 久美(書文)、山城 芽(現代アート)
11/19(土)〜27(日) 10:00-19:00(昼休み 13:00-15:00)
会期中無休/入場無料

【絵本原作者 組 久美による読み聞かせ会】
11/23(水) 第1部 11:00〜 第2部 15:00〜


『ぐるぐる』絵本原画展によせて

かねてより、わたくしたち3人は、それぞれの個性を生かした共同の作品を制作し、発表する事はできないだろうかと、テーマや方向性の共有を模索しておりましたが、そんな時東北地方を襲ったのが地震とそれに伴う大津波でした。

未曾有の被害を目の当たりにし、自然の前に無力である人間が、奇跡のような生命力をみせ立ち上がろうとする姿に、わたくしたちは驚嘆し、感動し、そしてわたくしたちにできることは何だろうかと改めて問い直し、それはやはり「表現」することと3人の意思の一致をみました。

さまざまな表現方法はあるのでしょうが、万人に寄り添えるものと考えたときに、「絵本」という形を取ることにしました。

テーマの「ぐるぐる」は生命のつながりであり、絆のつながりであり、自然と人間のつながりを表すものとして、易しい言葉ではあるけれども、深く浸透する言葉でもあると思っています。

生命は大地からうまれ、育まれ、やがてまた大地に還って行く。それが「ぐるぐる」
また、わたくしたちから次の世代へ、移り変わるのではなく、さまざまなものを受け渡して行く、それが「ぐるぐる」です。

今回の作品に「ほね」が大地に還って行く様子を描きましたが、これは津波にのまれ、未だにお身体が見つからない方たち、そしてそのご家族の思いが、ほんの少しでも安らかになれば、との思いから、絵本の背骨の部分になるようにいたしました。

大地に還り、そこで安らかに次の生命の息吹に備えているのだと。

命は連鎖する。
悲しむなかれ…

わたくしたち3人の鎮魂であり、哀悼であり畏敬でもあります。

たくさんの方に寄り添える絵本でありますことを願っております。

プロフィール

組 久美(クミ クミ)(雅号 石井明苑)

北九州市出身 現在沖縄県在住
九州女子大学文学部国文学科卒業
福岡県で高等学校(国語、書道科)勤務の後、現在沖縄県高等学校非常勤講師(書道科)
明苑書道教室主宰

受賞歴
入木書道展 入賞
西日本書道展 入賞
毎日書道展 入賞
琉球新報児童文学賞短編小説部門大賞受賞
受賞作 「森から来たリョウガ」
琉球新報児童文学賞昔話部門佳作受賞
平成21年受賞作 「春のことでした」
平成22年受賞作 「みるくーさん」
平成23年受賞作 「ぶながや物語」


喜屋武 千恵(キャン チエ)
1969 沖縄県に生まれる (本名:黄金千恵)
作家経歴
1993 沖縄県立芸術大学絵画専攻卒業
1995 沖縄県立芸術大学 大学院絵画専修 修了
2001

平成13年度国外派遣研究員として中国留学(魯迅美術大学)

現在 沖縄県立芸術大学非常勤講師、那覇造形美術学院、マイフレンズ保育園,音大セミナー附属絵画教室、新報カルチャーセンターにて絵画、日本画講師
     
受賞歴
    
1993 りゅうせき美術賞展 入選
1994 第5回川端龍子賞展  優秀賞 『環 F150号』和歌山市買上げ (和歌山県近代美術館蔵)
1994 第46回沖展 奨励賞
1997

田中一村記念第1回奄美日本画大賞展  入選

2002

今帰仁御神肖像画展  優秀賞 買い上げ(今帰仁商工会議所蔵)

     
個展
1998 「赫土の国(あかつちのくに)」(ギャラリーACT第15回企画展)
2001 「往にし方の琉球王朝(いにしへのりゅうきゅうおうちょう)」   (ギャラリーアトス)
     
グループ展 1993 「LAND's」開催(首里公民館)
1995 日本画二人展~嘉数武弘・喜屋武千恵~(那覇市民ギャラリー)
1996 沖縄女流美術展 初出品 以後毎年出品(那覇市民ギャラリー)
1997 田中一村記念第1回「奄美日本画大賞展」入選 作品巡回展(奄美・沖縄・鹿児島・東京)
2000 「アジマー展」~絵画専攻教員、卒業生による展望と交叉~
2001 「那覇造形美術学院講師10人展」開催(浦添市美術館)
2002 平成14年 今帰仁御神肖像画展
  「那覇造形美術学院講師16人展」開催(那覇市市民ギャラリー)
2003 「宝(PAO)展」~山城 芽、喜屋武千恵2人展~(山の茶屋楽水)
  『本・読書・図書館イメージ美術館』~喜屋武千恵・山城芽コラボレーション
2004 「NAHABI-EXHIBITON 2004」(浦添美術館)
  30周年記念女流美術展(読谷村立美術館/那覇市民ギャラリー)
2005 「HAP展」(那覇市民ギャラリー/前島アートセンター)
2006 アサヒ・アート・フェスティバル 「クヮッチーあしび」出品(沖縄市銀天街商店街)
  「今いる風景」ー沖縄を描く10人展ー出品(ギャラリーアトス)
  沖縄県立芸術大学開学20周年記念 平和祈念公園芸術祭出品(平和祈念公園資料館)
2010 沖縄県立芸術大学 卒業・修了制作優秀作品展~みんなここから始まった~出品(沖縄県立芸術大学 常設展示室)
2011 海と風の美術展(アルトゥーレ美浜マンションギャラリー)
     
その他 2001 名嘉正八郎著『グスク城探訪ガイド』挿絵を担当
2002 「沖縄八重山文化研究会」において研究報告『八重山の絵画~琉球絵画の一側面~』 (沖縄県立芸術大学付属研究所)
2003 琉球新報社「落ち穂」コラム担当
2008 琉球新報社発行『アカインコが行く』与並岳生著 装丁画担当
2011 JCC出版部発行『絵で解る琉球王国 歴史と人物』 井上秀雄:監修 挿絵を担当
     
助成 2001 国外派遣研究員(沖縄県国際交流育成財団)
     
パブリックコレクション   和歌山県立近代美術館
  沖縄県立芸術大学



山城 芽(ヤマシロメグミ)

1969 沖縄生まれ
1997 東京藝術大学絵画科油画専攻卒業
1999 東京藝術大学絵画科油画大学院修士課程修了

Exhibitions

2010 『海と風の美術館』沖縄/アルトゥーレ美浜マンションギャラリー
   『HISTORY de GENJI』アルゼンチン/Hoynel ARTE Galeria
   個展『氷鏡の月』沖縄/キャンプタルガニー美術館
   『種まきと発芽』二人展 金沢・G WING'Sギャラリー
2009 住まいと現代アート展『 蛹』『PARISMAP』東京/ORIEアートギャラリー
   『夜会』ラマンokinawa『沖縄キャンプ』沖縄県立美術博物館 野外展示場
   日仏造形美術フェスティバル『蛹』沖縄県立美術館博物館 県民ギャラリー
   個展『楽譜展』沖縄/ギャラリーアトス
2007 Soeurs 二人展 カナダ/ギャラリーV
2006 くわっちー展 沖縄/こざ銀天街
2005 VOCA展 『満干の宙』東京/東京都美術館
2004 10 Artist of new generation『foetus』パリ/Parallel Worlds
2003 『BULU BULU BURU 』 イタリア/Jackson pollock芸術協会
   PISA芸術文化祭『L'arcobaleno Bianco』イタリア/Parc Via bandi(公園)
   『本・読書・図書館イメージ美術館』 貝合わせ 沖縄/沖縄県立図書館
   『宝(PAO)展』 喜屋武千恵・山城芽 二人展 沖縄/山の茶屋楽水
   個展『大気圏』 沖縄/レストラン宙Tinn
2002 個展『L'atomosfera』 イタリア/Jackson pollock芸術協会
2001 個展『Sotto Terra』 イタリア/Piazza vettovalie21(果物野外市場)
   個展『ちゅーん』東京/恵比寿映画研究室
1997 ボーダレスな作家達による展覧会 『天蛇』東京/新宿高島屋300窓



ぐるぐる絵本原画展ポスター


会場地図
沖縄県那覇市壺屋1-6-3 GARB DOMINGO

詳細は こちら