『ぐるぐる』絵本原画展 11/19(土)〜27(日) GARB DOMINGO
『ぐるぐる』絵本原画展
この度沖縄県内在住のアーティスト、喜屋武千恵(日本画)、組 久美(書文)、山城 芽(現代アート)のコラボレーションによる『ぐるぐる』という絵本が産まれ、その原画展をGARB DOMINGO(ガーブドミンゴ)の企画展として開催することとなりました。
次世代に「つなげる」意識でジャンルの違う三人が作った絵本『ぐるぐる』。これを創るきっかけとなったのが3/11に起こった東日本大震災だといいます。自然の前に無力である人間が、奇跡のような生命力をみせ立ち上がろうとする姿、そして自然と人間が連鎖して作り上げられたこの世界に、深い畏敬の念をこめて、次の世代へ残していくために、それぞれの想いが絵本『ぐるぐる』として産声をあげました。
是非、足をお運びになりご覧頂ければ幸いです。
『ぐるぐる』絵本原画展
喜屋武 千恵(日本画)、組 久美(書文)、山城 芽(現代アート)
11/19(土)〜27(日) 10:00-19:00(昼休み 13:00-15:00)
会期中無休/入場無料
【絵本原作者 組 久美による読み聞かせ会】
11/23(水) 第1部 11:00〜 第2部 15:00〜
『ぐるぐる』絵本原画展によせて
かねてより、わたくしたち3人は、それぞれの個性を生かした共同の作品を制作し、発表する事はできないだろうかと、テーマや方向性の共有を模索しておりましたが、そんな時東北地方を襲ったのが地震とそれに伴う大津波でした。
未曾有の被害を目の当たりにし、自然の前に無力である人間が、奇跡のような生命力をみせ立ち上がろうとする姿に、わたくしたちは驚嘆し、感動し、そしてわたくしたちにできることは何だろうかと改めて問い直し、それはやはり「表現」することと3人の意思の一致をみました。
さまざまな表現方法はあるのでしょうが、万人に寄り添えるものと考えたときに、「絵本」という形を取ることにしました。
テーマの「ぐるぐる」は生命のつながりであり、絆のつながりであり、自然と人間のつながりを表すものとして、易しい言葉ではあるけれども、深く浸透する言葉でもあると思っています。
生命は大地からうまれ、育まれ、やがてまた大地に還って行く。それが「ぐるぐる」
また、わたくしたちから次の世代へ、移り変わるのではなく、さまざまなものを受け渡して行く、それが「ぐるぐる」です。
今回の作品に「ほね」が大地に還って行く様子を描きましたが、これは津波にのまれ、未だにお身体が見つからない方たち、そしてそのご家族の思いが、ほんの少しでも安らかになれば、との思いから、絵本の背骨の部分になるようにいたしました。
大地に還り、そこで安らかに次の生命の息吹に備えているのだと。
命は連鎖する。
悲しむなかれ…
わたくしたち3人の鎮魂であり、哀悼であり畏敬でもあります。
たくさんの方に寄り添える絵本でありますことを願っております。
プロフィール
北九州市出身 現在沖縄県在住
九州女子大学文学部国文学科卒業
福岡県で高等学校(国語、書道科)勤務の後、現在沖縄県高等学校非常勤講師(書道科)
明苑書道教室主宰
受賞歴
入木書道展 入賞
西日本書道展 入賞
毎日書道展 入賞
琉球新報児童文学賞短編小説部門大賞受賞
受賞作 「森から来たリョウガ」
琉球新報児童文学賞昔話部門佳作受賞
平成21年受賞作 「春のことでした」
平成22年受賞作 「みるくーさん」
平成23年受賞作 「ぶながや物語」
喜屋武 千恵(キャン チエ)
1969 沖縄県に生まれる (本名:黄金千恵)
作家経歴 |
1993 | 沖縄県立芸術大学絵画専攻卒業 |
1995 | 沖縄県立芸術大学 大学院絵画専修 修了 |
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2001 | 平成13年度国外派遣研究員として中国留学(魯迅美術大学) |
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現在 | 沖縄県立芸術大学非常勤講師、那覇造形美術学院、マイフレンズ保育園,音大セミナー附属絵画教室、新報カルチャーセンターにて絵画、日本画講師 |
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受賞歴 |
1993 | りゅうせき美術賞展 入選 |
1994 | 第5回川端龍子賞展 優秀賞 『環 F150号』和歌山市買上げ (和歌山県近代美術館蔵) | |
1994 | 第46回沖展 奨励賞 | |
1997 | 田中一村記念第1回奄美日本画大賞展 入選 |
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2002 | 今帰仁御神肖像画展 優秀賞 買い上げ(今帰仁商工会議所蔵) |
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個展 |
1998 | 「赫土の国(あかつちのくに)」(ギャラリーACT第15回企画展) |
2001 | 「往にし方の琉球王朝(いにしへのりゅうきゅうおうちょう)」 (ギャラリーアトス) | |
グループ展 | 1993 | 「LAND's」開催(首里公民館) |
1995 | 日本画二人展~嘉数武弘・喜屋武千恵~(那覇市民ギャラリー) | |
1996 | 沖縄女流美術展 初出品 以後毎年出品(那覇市民ギャラリー) | |
1997 | 田中一村記念第1回「奄美日本画大賞展」入選 作品巡回展(奄美・沖縄・鹿児島・東京) | |
2000 | 「アジマー展」~絵画専攻教員、卒業生による展望と交叉~ | |
2001 | 「那覇造形美術学院講師10人展」開催(浦添市美術館) | |
2002 | 平成14年 今帰仁御神肖像画展 | |
「那覇造形美術学院講師16人展」開催(那覇市市民ギャラリー) | ||
2003 | 「宝(PAO)展」~山城 芽、喜屋武千恵2人展~(山の茶屋楽水) | |
『本・読書・図書館イメージ美術館』~喜屋武千恵・山城芽コラボレーション | ||
2004 | 「NAHABI-EXHIBITON 2004」(浦添美術館) | |
30周年記念女流美術展(読谷村立美術館/那覇市民ギャラリー) | ||
2005 | 「HAP展」(那覇市民ギャラリー/前島アートセンター) | |
2006 | アサヒ・アート・フェスティバル 「クヮッチーあしび」出品(沖縄市銀天街商店街) | |
「今いる風景」ー沖縄を描く10人展ー出品(ギャラリーアトス) | ||
沖縄県立芸術大学開学20周年記念 平和祈念公園芸術祭出品(平和祈念公園資料館) | ||
2010 | 沖縄県立芸術大学 卒業・修了制作優秀作品展~みんなここから始まった~出品(沖縄県立芸術大学 常設展示室) | |
2011 | 海と風の美術展(アルトゥーレ美浜マンションギャラリー) | |
その他 | 2001 | 名嘉正八郎著『グスク城探訪ガイド』挿絵を担当 |
2002 | 「沖縄八重山文化研究会」において研究報告『八重山の絵画~琉球絵画の一側面~』 (沖縄県立芸術大学付属研究所) | |
2003 | 琉球新報社「落ち穂」コラム担当 | |
2008 | 琉球新報社発行『アカインコが行く』与並岳生著 装丁画担当 | |
2011 | JCC出版部発行『絵で解る琉球王国 歴史と人物』 井上秀雄:監修 挿絵を担当 | |
助成 | 2001 | 国外派遣研究員(沖縄県国際交流育成財団) |
パブリックコレクション | 和歌山県立近代美術館 | |
沖縄県立芸術大学 |
山城 芽(ヤマシロメグミ)
1969 沖縄生まれ
1997 東京藝術大学絵画科油画専攻卒業
1999 東京藝術大学絵画科油画大学院修士課程修了
Exhibitions
2010 『海と風の美術館』沖縄/アルトゥーレ美浜マンションギャラリー
『HISTORY de GENJI』アルゼンチン/Hoynel ARTE Galeria
個展『氷鏡の月』沖縄/キャンプタルガニー美術館
『種まきと発芽』二人展 金沢・G WING'Sギャラリー
2009 住まいと現代アート展『 蛹』『PARISMAP』東京/ORIEアートギャラリー
『夜会』ラマンokinawa『沖縄キャンプ』沖縄県立美術博物館 野外展示場
日仏造形美術フェスティバル『蛹』沖縄県立美術館博物館 県民ギャラリー
個展『楽譜展』沖縄/ギャラリーアトス
2007 Soeurs 二人展 カナダ/ギャラリーV
2006 くわっちー展 沖縄/こざ銀天街
2005 VOCA展 『満干の宙』東京/東京都美術館
2004 10 Artist of new generation『foetus』パリ/Parallel Worlds
2003 『BULU BULU BURU 』 イタリア/Jackson pollock芸術協会
PISA芸術文化祭『L'arcobaleno Bianco』イタリア/Parc Via bandi(公園)
『本・読書・図書館イメージ美術館』 貝合わせ 沖縄/沖縄県立図書館
『宝(PAO)展』 喜屋武千恵・山城芽 二人展 沖縄/山の茶屋楽水
個展『大気圏』 沖縄/レストラン宙Tinn
2002 個展『L'atomosfera』 イタリア/Jackson pollock芸術協会
2001 個展『Sotto Terra』 イタリア/Piazza vettovalie21(果物野外市場)
個展『ちゅーん』東京/恵比寿映画研究室
1997 ボーダレスな作家達による展覧会 『天蛇』東京/新宿高島屋300窓
会場地図
沖縄県那覇市壺屋1-6-3 GARB DOMINGO
詳細は こちら